子どもの定期予防接種

予防接種を受けましょう

お母さんからもらった免疫は、成長とともに自然と失われるため、赤ちゃん自身で免疫をつくって病気から守ることが必要です。それに役立つのが予防接種です。子どもの発育とともに外出の機会が多くなるため、予防接種で免疫をつけて、感染症にかからないように予防しましょう。
予防接種

予防接種の種類

予防接種には、予防接種法に基づく「定期接種」とそれ以外の「任意接種」があります。

定期接種とは
  • 予防接種法に基づき、定められた年齢(対象年齢)の人に対して、町が実施する予防接種です。
  • 接種対象年齢内であれば、無料で接種できます。(※対象年齢外の場合は、任意接種となり、有料となります。)
任意接種とは
  • 定期接種以外の予防接種や、定期接種を定期接種対象年齢外で受ける場合は任意接種となります。
  • 接種費用は原則有料です。
  • 任意接種の場合、健康被害が生じた場合に予防接種法に基づく補償を受けることができないため、ご注意ください。

定期予防接種の受け方

接種場所

下記の実施医療機関に直接電話をし、予約してください。
定期予防接種は住民登録のある市区町村で受けることが原則ですが、里帰り出産やかかりつけ医が他市区町村にある等の理由で、豊能町外(※1)で予防接種を希望される場合は、豊能町から接種地の市区町村あて「依頼書」が必要になります。詳しくは、「豊能町外で定期予防接種を受ける場合」をご覧ください。
(※1)池田市、箕面市、豊中市、吹田市、茨木市、摂津市、島本町、能勢町で接種される場合は、依頼書は不要です。

医療機関名 住所 電話番号
井上医院 東ときわ台7-5-14 738-7276
西浦医院 光風台1-2-15 736-1672
(医)まわたり内科 新光風台2-16-12 733-3366
豊能町国民健康保険診療所(※2) 余野61-1 739-0004

(※2)国保診療所は日本脳炎2期、二種混合(DT)、HPVワクチンの接種となります。

持ち物
  • 母子健康手帳
  • 予防接種予診票
  • 乳幼児医療証
  • 健康保険証
費用

無料

定期予防接種一覧

ロタウイルス感染症予防接種

令和2年(2020年)10月1日に定期接種になりました。

ロタウイルス感染症について

  • 主な症状は、急性胃腸炎(ロタウイルス胃腸炎)です。
  • 2日から4日の潜伏期間ののち、突然の嘔吐・発熱に続き、水溶性下痢が繰り返し起こります。回復には1週間ほどかかります。
  • ほとんどの場合は1週間程度で回復しますが、合併症を併発した場合は入院が必要であり、乳幼児の急性胃腸炎の入院の中で最も多い感染症です。
  • 合併症として、けいれん・肝機能異常・急性腎不全・脳症・心筋炎などが起こることがあり、死に至る場合もあります。
  • 感染力が非常に強く、衛生状況に関係なく5歳までにはほとんどすべての乳幼児が感染します。初めてロタウイルスに感染した際は特に重症化しやすいため、ワクチン接種は早い時期に完了させましょう。

腸重積症について

腸重積症は、腸の一部が隣接する腸管にはまり込む病気です。腸の血流が悪くなることで腸の組織に障害を起こすことがあるため、速やかな治療が必要です。ワクチン接種から1~2週間くらいまでの間には、腸重積症のリスクが通常より高まると報告されています。
腸重積症の症状としては、
□「突然はげしく泣く」
□「機嫌が良かったり不機嫌になったりを繰り返す」
□「嘔吐する」
□「血便がでる」
□「ぐったりして顔色が悪い」などがあります。
接種後にこれらの症状が一つでも見られた場合は速やかに医療機関を受診しましょう。腸重積症はロタウイルスワクチンの接種にかかわらず、乳幼児がかかることのある疾患で、まれな病気ではありません。

ワクチンの種類

経口生ワクチン(口から飲むワクチン)

接種スケジュール

2種類のワクチンがあり、ワクチンによって接種回数、接種期間の終了日が異なります。どちらのワクチンも、予防効果・安全性に違いはありません。(※途中でワクチンを変更することはできません。)

ワクチンの種類 接種回数 予診票
送付時期
接種間隔 接種対象年齢
ロタリックス
(1価ワクチン)
2回 新生児
訪問時
1回目(出生14週6日までに接種
 ↓ 27日以上あける
2回目

出生6週0日から出生24週0日まで
(標準的な接種期間は生後2か月から開始)

ロタテック
(5価ワクチン)
3回 1回目(出生14週6日までに接種
 ↓ 27日以上あける
2回目
 ↓ 27日以上あける
3回目
出生6週0日から出生32週0日まで
(標準的な接種期間は生後2か月から開始)

よくある質問

発症した場合の治療法はありますか?

現在、ロタウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。このため、脱水を防ぐための水分補給や体力を消耗したりしないように栄養を補給することなどが治療の中心になります。

1回目の接種が出生14週6日後を過ぎてしまったら、もう接種はできませんか。

接種はおすすめできません。添付文書上は接種可能ですが、週齢が高くなるにつれ自然発症による腸重積症のリスクが増加しますので、出生14週6日後を超えての初回接種はおすすめできません。

ロタウイルスワクチン接種後に吐いてしまったら、どうすればよいのですか。

経口投与後に吐きだしたとしても再接種は必要ないと定められています。少量でも飲み込んでいれば一定の効果があることから、吐き出した場合でも1回の接種と考えてください。

ロタウイルスワクチンと他のワクチンとの接種間隔について教えてください。

2020年10月1日より、他のワクチンとの接種間隔の規定はなくなりました。

B型肝炎予防接種

平成28年(2016年)10月1日に定期接種になりました。

B型肝炎について

  • B型肝炎ウイルスの感染によっておこる肝臓の疾患です。
  • B型肝炎ウイルスに感染した血液等に接触した場合に、感染を起こすことがあり、一過性の感染で終わる場合と、そのまま感染が続いてしまう場合(キャリア)があります。
  • 経過の違いから、急性肝炎と慢性肝炎があり、急性肝炎はまれに劇症化する場合もあるため注意が必要です。キャリアになると、慢性肝炎になることがあり、一部の人では肝硬変や肝がんを引き起こすこともあります。

ワクチンの種類

不活化ワクチン

接種スケジュール

接種回数 予診票送付時期 接種間隔 接種対象年齢
3回 新生児訪問時

1回目
↓ 27日以上の接種間隔
2回目
↓ 27日以上の間隔かつ1回目から139日以上の間隔
3回目

1歳の誕生日の前日まで
(標準的な接種期間は生後2~9か月)

よくある質問

1回目と2回目の間隔が、6か月程度空いてしまった場合、2回目と3回目の間隔はどのように考えたらよいですか。

B型肝炎ウイルスワクチンの3回目の接種は、1回目接種から139日以上の間隔をおいて接種することになっています。1回目と2回目の間隔が、6か月空いた場合は、1回目接種から139日以上経っていることになるため、その場合は、接種医師と相談の上、なるべく早期に接種をするようにしてください。

Hib(インフルエンザ菌b型)感染症予防接種

平成28年(2016年)10月1日に定期接種になりました。

Hib(インフルエンザ菌b型)感染症について

  • ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)による感染症です。(冬に流行するインフルエンザとは別物です。)
  • ヒブが鼻やのどから入って、脳を包む髄膜、のどの奥の喉頭蓋、肺などに炎症をおこします。早期の症状は熱と不機嫌くらいで、血液検査をしても風邪と区別できないことが多く、診断が遅くなることがあります、その後、ぐったりする、けいれん、意識がないなどが出てきます。そのうえ、抗菌薬や効かない耐性菌も多く、治療は困難です。
  • ほとんどが5歳未満で発生するため、乳幼児期において特に注意が必要です。

ワクチンの種類

不活化ワクチン

接種スケジュール

接種開始年齢 接種回数 予診票
送付時期
接種間隔 接種対象年齢
生後2か月から7か月になる前日までに接種開始
(標準的な接種スケジュール)
4回 新生児
訪問時

初回1回目
↓ 27日以上の間隔をあける
  (標準的には27日から56日の間隔をあける)
初回2回目
↓ 27日以上の間隔をあける
  (標準的には27日から56日の間隔をあける)
初回3回目
--ここまでを1歳の誕生日の前日までに接種してください--
↓ 7か月以上の間隔をあける
 (標準的には7か月から13か月の間隔をあける)
追加1回

※1歳までに初回3回目までの接種を完了できなかった場合は、残りの初回接種を省略し、27日以上の間隔をあけて、追加のみを接種します。

生後2か月から5歳(生後60か月)の誕生日の前日まで
生後7か月から1歳までの誕生日の前日までに接種開始 3回

初回1回目
↓ 27日以上の間隔をあける
  (標準的には27日から56日の間隔をあける)
初回2回目
--ここまでを1歳の誕生日の前日までに接種してください--
↓ 7か月以上の間隔をあける
 (標準的には7か月から13か月の間隔をあける)
追加1回

※1歳までに初回2回目までの接種を完了できなかった場合は、残りの初回接種を省略し、27日以上の間隔をあけて、追加のみを接種します。

1歳から5歳の誕生日の前日までに接種開始 1回

1回

よくある質問

第1期初回の間隔が標準的な56日を超えてしまいました。接種することはできますか。

56日を超えてしまった場合でも、対象年齢内なら定期接種として接種できるようになりました。ただし、初回接種は、1歳未満で接種してください。

第1期追加接種が初回終了後13か月を超えてしまいました。接種することはできますか。

13か月を超えてしまった場合でも、対象年齢内なら定期接種として接種できるようになりました。

小児の肺炎球菌感染症予防接種

平成28年(2016年)10月1日に定期接種になりました。

小児の肺炎球菌感染症について

  • 肺炎球菌による感染症で、高齢者もかかりやすい病気です。
  • 子どもは肺炎球菌に対する免疫がほとんどなく、重症化することも多いです。細菌性髄膜炎や菌血症、肺血症、細菌性中耳炎などの病気を起こします。

ワクチンの種類

不活化ワクチン

接種スケジュール

接種開始年齢 接種回数 予診票送付時期 接種間隔 接種対象年齢
生後2か月から7か月になる前日までに接種開始
(標準的な接種スケジュール)
4回 新生児
訪問時

初回1回目
↓ 27日以上の間隔をあける
初回2回目
↓ 27日以上の間隔をあける
初回3回目
--ここまでを1歳の誕生日の前日までに接種してください--
↓ 60日以上の間隔をあける
追加1回(1歳以降、標準は1歳から1歳3か月の間に接種)

生後2か月から5歳(生後60か月)の誕生日の前日まで
生後7か月から1歳の誕生日の前日までに接種開始 3回

初回1回目
↓ 27日以上の間隔をあける
初回2回目
↓ 60日以上の間隔をあける
追加1回(1歳以降、標準は1歳から1歳3か月の間に接種)

1歳から2歳の誕生日の前日までに接種開始 2回 1回目
↓ 60日以上の間隔をあける
2回目
2歳から5歳の誕生日の前日までに接種開始 1回 1回

よくある質問

1歳未満から接種を開始しましたが、初回接種が1歳未満で完了しませんでした。1歳を超えて初回接種の残りを接種できますか。

(例1)生後2か月に初回1回目を接種し、初回2回目を接種せず1歳を超え、2歳未満の場合
初回2回目の接種が1歳を超えた場合は、初回3回目を省略し、60日以上の間隔をあけて追加のみを接種します。
(例2)生後2か月に初回1回目を接種し、初回2回目、3回目をせず2歳を超えた場合
2歳までに初回3回目までの接種を完了できなかった場合は、残りの初回接種を省略し、60日以上の間隔をあけて、追加のみを接種します。

生後2か月から接種を開始し、初回接種3回は終了しました。現在1歳4か月ですが、追加接種はできますか。

生後2か月から接種を開始した場合、追加接種の標準的な接種期間は1歳から1歳3か月となっていますが、この期間を過ぎても定期接種として接種できます。できるだけ早めに接種してください。

1歳11か月で1回目を接種しました。60日以上あけると、2歳を超えますが2回目の接種はできますか。

接種できます。

四種混合予防接種

四種混合ワクチン(DPT-IPV)は、三種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風)にポリオを加えたワクチンで、平成24年(2012年)11月1日から定期接種になりました。

ジフテリアについて

  • ジフテリア菌の飛沫感染により発症します。
  • 予防接種の導入により、国内の患者発生数は0が続いています。
  • 喉の奥が白く見えることがあります。喉の炎症が強まり、気道がふさがり死亡することもあります。

百日せきについて

  • 百日せき菌の飛沫感染により発症します。
  • 新生児でもかかることがあり、特に3か月以下の乳児が感染すると重症化します。
  • 名前のとおり激しい咳を伴います。乳幼児では咳で呼吸ができず、唇が青くなったり、けいれんが起きるあるいは呼吸が突然止まってしまうこともあります。

破傷風について

  • ヒトからヒトに感染するのではなく、土の中にいる菌が傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。
  • 破傷風菌が体内で増えると、菌の出す毒素により、筋肉の強直性けいれんが起きます。最初は口が開かなくなるなどの症状があり、やがて全身の強直性けいれんを起こし、呼吸筋麻痺によって呼吸困難で死亡することもあります。

ポリオ(急性灰白髄炎)について

  • 感染したヒトの便中にあるポリオウイルスが、ほかのヒトの口から入り咽頭や腸管で増殖することによって感染します。
  • 症状はほとんどの場合は出ませんが、まれに風邪様の症状、麻痺、呼吸困難を起こします。

ワクチンの種類

不活化ワクチン

接種スケジュール

第1期 回数 予診票送付時期 接種間隔 接種対象年齢
初回 3回 新生児訪問時

1回目
↓ 20日以上
  (標準的な接種間隔は56日までの間)
2回目
↓ 20日以上
  (標準的な接種間隔は56日までの間)
3回目

生後2か月から7歳6か月になるまで
(標準的な接種期間は生後2か月から12か月になるまで)
追加 1回 初回3回目を終了後、6か月以上の間隔をあける。
(標準的には1年から1年6か月の間隔をあける)
7歳6か月になるまで

よくある質問

第1期初回の間隔が標準的な56日を超えてしまいました。どうしたらよいでしょうか。

56日を超えてしまった場合でも、初めからやりなおすことはせず、トータルとして規定の回数を接種してください。56日を超えても、対象年齢内であれば、定期接種として接種ができます。

第1期初回終了後1年6か月以上あいてしまいました。追加接種を受けられますか。

対象年齢内であれば、定期接種として接種ができます。

五種混合予防接種

五種混合ワクチンは、四種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)にHib(インフルエンザ菌b型)ワクチンの成分が組み込まれたワクチンで、令和6年(2024年)4月1日から定期接種になりました。
令和6年4月からは、四種混合ワクチンおよびHibワクチンを1回も接種していない方は、五種混合ワクチンを接種してください。
※すでに、4種混合ワクチンとHibワクチンで接種を開始している方は、原則、途中で五種混合ワクチンに変更することはできません。

ワクチンの種類

不活化ワクチン

接種スケジュール

第1期 回数 予診票送付時期 接種間隔 接種対象年齢
初回 3回 新生児訪問時

1回目
 ↓ 20日以上
  (標準的な接種間隔は56日までの間)
2回目
 ↓  20日以上
      (標準的な接種間隔は56日までの間)
3回目

生後2か月から7歳6か月になるまで
(標準的な接種期間は生後2か月から7か月から開始)
追加 1回

初回3回目を終了後、6か月から1年6か月の間隔をあける。

7歳6か月になるまで

BCG(結核)予防接種

BCGの接種方法は、管針法というスタンプ方式で、上腕の2か所に押しつけて接種します。

結核について

  • 結核菌により感染し、肺や脳を包む髄膜が炎症します。
  • 結核に対する抵抗力は、お母さんからはもらうことができません。

ワクチンの種類

注射生ワクチン
※このワクチンを接種した日の翌日からら起算して、別の注射生ワクチン(ロタを除く)の接種を行うまでは、27日以上の間隔をあけて接種します。
※このワクチンを接種してから、経口生ワクチン(ロタ)及び不活化ワクチンの接種を行うまでの接種間隔の規定はありません。

接種スケジュール

回数 予診票送付時期 接種対象年齢
1回 新生児訪問時 1歳の誕生日の前日まで
(標準的な接種期間は生後5か月から生後8か月までの間)

よくある質問

対象年齢が1歳未満とありますが、生後2か月でも接種できますか。

接種することはできます。しかし、新生児や生後1~2か月児の場合、先天性免疫不全を有するかどうかの判断が困難で、免疫不全に気づかず接種をしてしまい、致命的な全身性BCG感染症を生じてしまう可能性があるため、医師が必要と認めた場合に限ります。

コッホ現象について教えてください。

一般的にはBCGワクチン接種後、10日頃から接種したところに赤いポツポツができ、一部に小さい膿がでます。接種後4週間頃に最も強くなりますが、その後はかさぶたができて接種後3か月までには治り、小さな傷あとが残るだけになります。ただし、結核にすでに感染している人にBCGワクチンを接種した場合は、接種後1日から数日以内に接種したところの発赤・腫れ及び化膿を起こすことがあります。これを「コッホ現象」といいます。その際は、ツベルクリン反応検査や胸部エックス線検査を行う必要がありますので、速やかに接種医療機関を受診してください。

麻しん風しん混合(MR)予防接種

麻しん風しんの唯一の予防方法は、予防接種です。

麻しん風しんについて

  • 麻しんは特に感染力が強く、空気感染もするため、手洗いマスクのみでは予防できません。麻しんにかかると肺炎や脳炎などの合併症をおこし、精神発達遅滞や麻痺などの後遺症が残ることがあります。
  • 風しんは免疫のない女性が妊娠初期に風疹にかかると、出生時に先天性心疾患・難聴・白内障等の病気を起こす可能性があります。
  • 過去に麻しん、風しんを別々のワクチンで接種した人や、どちらかにかかった方も混合ワクチンを接種できます。

ワクチンの種類

注射生ワクチン
※このワクチンを接種した日の翌日から起算して、別の注射生ワクチン(ロタを除く)の接種を行うまでは、27日以上の間隔をあけて接種します。
※このワクチンを接種してから、経口生ワクチン(ロタ)及び不活化ワクチンの接種を行うまでの接種間隔の規定はありません。

接種スケジュール

  回数 予診票送付時期 接種対象年齢
1期 1回 新生児訪問時 生後12か月から生後24か月未満(1歳中)
2期 1回 年長(4~5月頃) 5歳以上7歳未満で小学校就学前の1年間
(幼稚園・保育所の年長児)

※1期・2期の2回接種により、約99%の方が免疫を獲得できます。十分な免疫を獲得するには2回接種が必要です。

よくある質問

第2期の対象年齢です。第1期を接種していませんが、第2期のみ接種できますか。また、1回のみでも効果はありますか。

接種できます。効果はありますが、2回接種よりも抗体持続期間が短くなる可能性があります。

1歳3か月の子どもですが、1歳未満の時に任意接種(有料)で麻しん予防接種を受けました。第1期の接種を受けることはできますか。

第1期として受けることができます。

2歳5か月の子どもですが、第1期を対象年齢内で接種できませんでした。どうしたらよいですか。

任意接種(有料)で麻しん風しん混合ワクチン、または麻しん、風しんそれぞれの単独ワクチンを接種します。任意接種での接種または第1期を接種をしなくても、第2期は定期予防接種として接種することができます。

水痘(みずぼうそう)予防接種

平成26年(2014年)10月1日に定期接種になりました。

水痘(みずぼうそう)について

  • 水痘帯状疱疹ウイルスによる、非常に感染力の強い感染症です。
  • 接触・飛沫・空気感染により広がり、約2週間の潜伏期間ののち、紅斑状の丘疹から始まり、水疱、膿疱を経てかさぶたになり、治癒します。
  • 通常1週間程度で自然に治癒しますが、小児において重症化し、熱性痙攣、肺炎、気管支炎等の合併荘を起こすことがあります。

ワクチンの種類

注射生ワクチン
※このワクチンを接種した日の翌日から起算して、別の注射生ワクチン(ロタを除く)の接種を行うまでは、27日以上の間隔をあけて接種します。
※このワクチンを接種してから、経口生ワクチン(ロタ)及び不活化ワクチンの接種を行うまでの接種間隔の規定はありません。

接種スケジュール

回数 予診票送付時期 接種間隔 接種対象年齢
2回 新生児訪問時 1回目(標準は1歳から1歳3か月の間に接種)
↓ 3か月以上
  (標準的な接種間隔は6か月から12か月の間)
2回目
1歳から3歳の誕生日の前日まで

 ※水痘ワクチンの1回の接種により重症の水痘を予防することができ、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。

よくある質問

予防接種をする前に水痘にかかったことがある場合は、予防接種をするべきですか。

水痘にかかったことのある方は、水痘に対する免疫を獲得していると考えられ、基本的には水痘の定期予防接種の対象外となります。

水痘にかかったかどうか記憶がありません。予防接種はどうするべきでしょうか。

一般的には水痘に対する免疫の有無を確かめることなく、ワクチンを接種しても差し支えありません。免疫のある人にワクチンを接種をしたとしても、それによって副反応の頻度や症状が重症化するようなことはありません。

日本脳炎予防接種

日本脳炎の予防接種は、接種後の重い副反応などの事例の発生により平成17年(2005年)度から平成21年(2009年)度まで積極的勧奨が差し控えられていましたが、その後新たなワクチンが開発され、現在は通常どおりに接種が行われています。

日本脳炎について

  • 日本脳炎ウイルスの感染でおこり、豚などの体内で増えたウイルスが蚊によって媒介され感染します。ヒトからヒトへの感染はありません。
  • 潜伏期間は7日から10日ごろで高熱・頭痛・嘔吐・意識障害・けいれんなどの症状を示すウイルス性の急性肺炎になることがあります。

ワクチンの種類

不活化ワクチン

接種スケジュール

  予診票送付時期 接種間隔 接種対象年齢
第1期 初回
(2回接種)
新生児訪問時

1回目
↓ 6日以上
  (標準的には4週間までの間隔をあけて接種)
2回目

生後6か月から生後90月(7歳6か月)になるまで
(標準的な接種期間は3歳に達した時から4歳に達するまでの期間)
追加
(1回接種)
1回(初回2回目終了後6か月以上、標準的にはおおむね1年あけて接種) 生後6か月から生後90月(7歳6か月)になるまで
(標準的な接種期間は4歳に達した時から5歳に達するまでの期間)
第2期 1回接種

小学4年生
(4~5月頃)

1回 9歳以上13歳未満
(標準的な接種期間は9歳に達した時から10歳に達するまでの期間)

よくある質問

日本脳炎のワクチン未接種及び不完全接種者で、定期接種の対象年齢を過ぎているのですが、日本脳炎が流行している国に渡航する予定です。どのように接種したらよいでしょうか。

任意接種(有料)で、下記のとおり接種することができます。

一度も接種したことがない方 6日以上の間隔(標準的には6~28日の間隔)で2回、6か月以上(標準的にはおおむね1年)あけて1回接種する。
第1期初回のみで1年~数年が経過した場合 【標準的】1回接種して次年度1回接種する。
【特例】6日以上の間隔(標準的には6~28日の間隔)で2回接種する。
第1期初回2回完了後2年以上経過した場合 1回接種する。
第1期が完了していません。第2期の接種対象年齢になったのですが、2期のみ接種をしてもよいですか。

第1期が3回接種できていない方は、第2期を接種することはできないといった決まりはありません。ただし、過去に接種した回数の不足分を接種することが望ましいと考えられます。

二種混合予防接種

二種混合ワクチンは、ジフテリア・破傷風の予防接種です。
7歳6か月までに接種をした四種混合第1期接種で得られた免疫のうち、ジフテリア・破傷風の免疫効果をより確実にします。

ワクチンの種類

不活化ワクチン

接種スケジュール

回数 予診票送付時期 接種対象年齢
第2期(1回接種) 小学6年生
(4~5月頃)
11歳から13歳未満
(標準的な接種期間は11歳に達した時から12歳に達するまでの期間)

よくある質問

四種混合が未完了のまま、二種混合の年齢になってしまいました。接種することは可能でしょうか。

四種混合を未接種であっても、定期接種として二種混合を接種することは可能です。

子宮頸がん予防(HPV)ワクチン予防接種

平成25年(2013年)4月1日より定期予防接種として実施しています。その後、平成25年6月に国から積極的な接種勧奨を差し控えるよう通知が出されていましたが、令和3年11月にその通知が撤廃されたことを受けて、令和4年4月から個別通知による接種勧奨を再開しました。

子宮頸がんについて

  • 女性の子宮の入り口(頸部)にできるがんのことで、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因で発症します。
  • 自覚症状はほとんどありませんが、進行すると茶色のおりものや月経に関係のない出血、下腹部の痛み、性行為の際の出血などの症状が現れます。
  • 現在、日本において受けられるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類あります。2価ワクチン及び4価ワクチンは、子宮頸がんを起こしやすい種類であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。これにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。9価ワクチンは、HPV16型と18型に加え、他の5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。

ワクチンの種類

不活化ワクチン

標準的な接種スケジュール

ワクチンの種類 予診票
送付時期
接種開始年齢 接種間隔 接種対象年齢
2価ワクチン
(サーバリックス)
中学1年生
(4~5月頃)
小学6年から高校1年 1回目
↓ 1か月の間隔
2回目
↓ 1回目から6か月の間隔
3回目
小学6年から高校1年相当年齢の女性
(標準的な接種期間は中学1年生)
4価ワクチン
(ガーダシル)
1回目
↓ 2か月の間隔
2回目
↓ 1回目から6か月の間隔
3回目
9価ワクチン
(シルガード9)
1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合 1回目
↓ 5か月以上の間隔
 (標準は6か月後)
2回目

※2回目を5か月未満で接種した場合は3回接種が必要。
1回目の接種を15歳になってから受ける場合 1回目
↓ 2か月の間隔
2回目
↓ 1回目から6か月の間隔
3回目

標準的な接種間隔で接種できない場合

ワクチンの種類 標準的な接種間隔で接種できない場合
2価ワクチン
(サーバリックス)
1回目
↓ 1か月以上
2回目 
↓ 1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上の間隔
3回目
4価ワクチン
(ガーダシル)

1回目
↓ 1か月以上の間隔
2回目
↓ 3か月以上の間隔
3回目

9価ワクチン
(シルガード9)

よくある質問

2価ワクチン(4価ワクチン)をすでに3回接種しましたが、9価ワクチンで再度接種できますか。

接種自体は可能です。ただし、他のワクチンで既定の回数や接種が完了している場合、9価ワクチンの追加の接種は推奨していません。これは、2価や4価のワクチンでも、子宮頸がんに最も関与の強い型であるHPV16、18型の感染予防に効果があることや、異なる種類のワクチンを接種した場合の有効性と安全性についてのデータがないためです。

子宮頸がん予防ワクチンを接種すれば、子宮頸がんにかかりませんか。

子宮頸がんに関与するHPVは数種類あり、ワクチンですべての感染を防ぐことはできません。予防接種だけでなく、子宮頸がん検診によりがんを早期に発見することも大切です。

3回接種のうち3回ともワクチンの種類を変えても良いですか。また、定期接種になりますか。

異なる種類を接種した場合の有効性・安全性については十分なデータがないため、できるだけ同じワクチンで3回接種してください。ただし、医師と相談の上、途中でワクチンの種類を変更することができます。この場合も定期接種対象となります。

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問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは健康増進課です。

保健福祉センター 〒563-0292 大阪府豊能郡豊能町東ときわ台1-2-6

電話番号:072-738-3813

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