離乳食中期~完了期のお口のポイント

中期~完了期の歯みがき

lll生後7ヶ月から唇の動き・舌の動きを育む重要な時期です。この時期の離乳食のキーワードは『待つ』ことです。赤ちゃんが自分で、口の前のスプーンを取りに来る。そして自分でスプーンを抜く。といった何気ない一連の動作ですが、とても重要になってきます。食べさせ方によって、ポカン口、口呼吸に繋がりかねないので、しっかりと口が閉じているのか、飲み込めているのか、姿勢は正しいか見てあげましょう。

噛む能力を育む離乳食

jj脳や頭蓋骨は6歳でほぼ成長を終えます。生涯の口腔機能は3歳までが大事!!その食べ方が、口呼吸や歯並びやむし歯にも影響してきます。正しい食べさせ方でお口のトレーニングをしましょう。大人の「食べさせ方」によって、子どもの「食べ方」が違ってきます。

離乳食が始まると、親がスプーンを口の中にまで入れて食べさせる光景を目にします。これでは口腔機能のトレーニングにはなりません。赤ちゃんの成長時期に合わせましょう。

~離乳食の形状~おお急いで硬いものに移ると丸飲みの原因になります

時期

食べ物の形態

開始期

ペースト状

初期

ペースト状

中期

舌でつぶせる硬さ

後期

噛み切れて歯ぐきで押しつぶせる硬さ

離乳食中期(舌食べ期):モグモグ期(7~8か月)

下の前歯(乳前歯)が生えはじめ、唇に加え舌を使う時期・・・・舌の動きは上下運動!!

lpこの前歯は、唇と舌の働きを分ける存在となり、口を閉じた時に舌が前方へ突出するのを止め、舌が食べものを喉の方へ送る動きを助けます。舌は前後に加え上下にも動くように、食べ物を上顎と舌でつぶせるようになります。

口腔機能を育む為に重要なので、引き続き子どもが自分から口を持ってきて、上唇が降りてくるまでスプーンは口の中に入れない様にしましょう。

《水分の飲み方》

閉じた上下の唇の間にスプーンを横にして入れ込み、上唇が水分に触れたら少し傾けて徐々に口の中に入るようにします。それが慣れてきたら、スプーンを横にして下唇の上におき、上唇が閉口し水分に触れるのを待つことで、すする動きを引き出します。

無歯期後半の8カ月~10カ月頃には、舌で上あごに押しつぶせる硬さの食べ物を与え、上あごの前方を刺激させます。鼻から前頭部を発育させます。

jj「上顎の骨」というのは、口の骨であると同時に、空気の通り道である「鼻腔」を形作っている骨で、6歳でほぼ成長を終えます。この時期に上顎を刺激する事で、上顎が左右に広がり、鼻腔が広がり鼻呼吸に繋がります。鼻呼吸することで、脳が冷却されます。

離乳食後期(歯ぐき食べ期):カミカミ期(9~11ヵ月)

上下乳前歯が生え奥歯の歯ぐきが膨らんで盛り上がってくる時期・・・舌の動き歯上下+左右!!

lkl口をしっかり閉じて、舌が前後・上下に加えて、左右にも動くようになります。そのため、噛んでいる側の口角が縮んだり、口唇がねじれたように閉じたりします。前歯で噛み切ったものを、歯ぐきの方へ食べ物を送ってつぶす動きを覚えます。それを舌の上に集めて喉の方へ送ります。

《水分の飲み方》

ティースプーンで一口飲みができる様になったら、少しずつカレースプーンなどのスプーンを使って水の量を増やし、2~3回ゴクゴクと飲めるようにします。そして、コップからの連続飲みの練習をしていきます。

※ストローマグ・スパウトマグの常用は3歳までは避けましょう!!

離乳食完了期(かじりとり食べ期)手づかみ食べ期(12~18か月)

上下前歯8本が生える時期・・・舌の動き歯上下+左右+咀嚼により食塊をつくる!!

さあ上下唇がねじれ、咀嚼側に交互に口角が縮む舌で左右に寄せて、歯ぐきで噛む1口の量を覚える時期なので見守りながら、積極的に手づかみ食べをさせましょう。

《水分の飲み方》

自分でコップで飲む練習を始めていきましょう。始めは、おちょこなどの飲み口が広く小さい器に慣れてきたら、軽くて両手に取手の付いたものを選ぶといいでしょう。自分で食べることを楽しんできたら、スプーンやフォークなどでも食べれるように慣らしていきましょう。

ほ乳瓶虫歯

ほ乳瓶で甘い飲み物(ジュース・イオン飲料)を飲むことでできる虫歯

ほ乳瓶に甘い飲み物を入れて飲ませると、口の中全体が砂糖漬けの状態になります。

zzほ乳瓶はミルク専用にしましょう。離乳食期には、まだ甘い飲み物(ジュース・イオン飲料)は必要ありません。下痢などのどうしても水分補給に必要な時は、小児用イオン飲料を飲ませますが、スプーンを使って飲ませてあげましょう。

「仕上げ磨き」を習慣に!

『仕上げ磨き』のポイント

お子さんだけの歯磨きでは、虫歯の原因となるプラーク除去は難しいです。必ず大人が「仕上げ磨き」をしてあげましょう。

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  • 犬歯は、カーブに沿って歯ブラシを当て、毛先で汚れを掻き出す様に縦に
    動かします。
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  • 両サイドの隅、歯ぐきとの境目に汚れが残りやすいので、注意して磨きます。
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  • 前歯は、歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間に汚れがたまります。
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  • 上の前歯の表側は、唇をそっと押し上げて磨きます。
  • 歯の裏側は、歯ブラシを盾にして掻き出す様に磨くと良い。
  • 歯ブラシを歯面に直角にあてて振動するように細かく動かします。

仕上げ磨き

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はみがきの習慣をつけるための慣らし期

 

歯みがき嫌いの原因は、「痛いから」という事も。上唇小帯を(前歯2本の間から上唇の裏側に伸びる筋)を刺激すると、こどもはとても痛がるので、注意して。この頃は、「食べたら磨く」という習慣をつけるためのものなので、「優しく楽しく笑顔」で行いましょう。

 

 

 

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ママの足の間に頭を置いて

 

子どもの頭をママの足の間に、頭を置いて、覗き込む様に上から磨きましょう。奥歯までよく見え、しっかり磨けます。どうしても嫌がって逃げようとする時は足で頭をはさんで腕まで固定します。

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ブラッシングの力は抜いてやさしく

 

100gくらいのやさしい力で磨いてあげてください。

本人用の歯ブラシと仕上げ磨きの歯ブラシと分けて2本使いにしましょう

唇の力・舌の力が、口呼吸・歯列不正・虫歯にも影響していきます。また、赤ちゃんは口の中になんでも入れて、物の大きさ・硬さ・温度・味・臭いなど色々覚えていきます。これは、食べるための準備にもなりますし、噛むことは脳の発育にも関わってきますので、赤ちゃんがお口に入れてもよい、清潔で危なくない物を置いてあげましょう。時々歯ブラシ・歯固めを持たせて慣れさせるのも良いことです。喉付き防止で危なくない物を選んで下さい。(必ず保護者の方が見てあげてくださいね)

ストローマグやスパウトマグの常用は避けましょう

 

 

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは健康増進課です。

保健福祉センター 〒563-0103 大阪府豊能郡豊能町東ときわ台1-2-6

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