【とよのおもいでアーカイブ】川尻法輪姫の塔(TS1_0006)

石像1

タイトル 川尻法輪姫の塔(かわしりほうりんひめのとう)
整理番号 TS1_0006
年代

文和四年(1355年)、及び南北朝期

撮影時期 1980年頃
所在 川尻法輪寺境内下
資料種別 町内画像
カテゴリ区分 写真
資料分類(大分類) 図書館資料-近藤徹写真コレクション
資料分類(中分類) 町内画像
分類 宝篋印塔
内容・説明

 これらの塔は、「法輪姫の塔」と呼ばれている。川尻法輪寺境内下、府道四号線の脇に所在する。いずれも宝篋印塔や五輪塔の部材を寄せ集めて組まれたもので、時代にもばらつきがみられる。

 中央塔は現存高192cm、基礎部には文和四年の銘文があり、背面には、四行で「敬白」「法輪寺」、「文和二二(四)年乙未」、「三月三十日」と刻まれている。文和四年は南北朝中期1355年である。さらに他の三面にある特殊な格狭間の形は、全国でも類例のない珍しい文様(渦巻紋)である。また、この塔の笠の隅飾は三弧で注目すべきものである。

 左側の塔は現存高180cm、基礎背面に三行で「願主」、「沙弥西阿」、「大岡 異体字尼女」と刻まれている。「岡 異体字」は岡の異体字で、中世にこの地に大岡氏という有力氏族があったものと見られる。この塔の笠の隅飾は珍重なもので、三弧の輪郭内にある渦巻紋は、猪名川流域に数例ある中の古い例の一つである。

 これらの塔は、この場所の下手の字「グミノ尾」の地に散乱していたものを移して組み上げたものと伝わっている。組まれている部材から、これ以外にも宝篋印塔や五輪塔など複数の塔が当地域に存在したものと考えられる。

 なお、法輪姫の塔とは、これらの三塔すべてを指すものか、これらのうちのどれか一塔を指すものか明確な伝承はない。また「法輪姫」についても法輪寺と何らかの関連が推測はされるが、時代、人物とも不詳である。

 

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登録日 2024/1/17
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