お母さんからもらった免疫は、成長とともに自然と失われるため、赤ちゃん自身で免疫をつくって病気から守ることが必要です。それに役立つのが予防接種です。子どもの発育とともに外出の機会が多くなるため、予防接種で免疫をつけて、感染症にかからないように予防しましょう。
予防接種には、予防接種法に基づく「定期接種」とそれ以外の「任意接種」があります。
下記の実施医療機関に直接電話をし、予約してください。
定期予防接種は住民登録のある市区町村で受けることが原則ですが、里帰り出産やかかりつけ医が他市区町村にある等の理由で、豊能町外(※1)で予防接種を希望される場合は、豊能町から接種地の市区町村あて「依頼書」が必要になります。詳しくは、「豊能町外で定期予防接種を受ける場合」をご覧ください。
(※1)池田市、箕面市、豊中市、吹田市、茨木市、摂津市、島本町、能勢町で接種される場合は、依頼書は不要です。
医療機関名 | 住所 | 電話番号 |
---|---|---|
井上医院 | 東ときわ台7-5-14 | 738-7276 |
西浦医院 | 光風台1-2-15 | 736-1672 |
(医)まわたり内科 | 新光風台2-16-12 | 733-3366 |
豊能町国民健康保険診療所(※2) | 余野61-1 | 739-0004 |
(※2)国保診療所は日本脳炎2期、二種混合(DT)、HPVワクチンの接種となります。
無料
令和2年(2020年)10月1日に定期接種になりました。
腸重積症は、腸の一部が隣接する腸管にはまり込む病気です。腸の血流が悪くなることで腸の組織に障害を起こすことがあるため、速やかな治療が必要です。ワクチン接種から1〜2週間くらいまでの間には、腸重積症のリスクが通常より高まると報告されています。
腸重積症の症状としては、
□「突然はげしく泣く」
□「機嫌が良かったり不機嫌になったりを繰り返す」
□「嘔吐する」
□「血便がでる」
□「ぐったりして顔色が悪い」などがあります。
接種後にこれらの症状が一つでも見られた場合は速やかに医療機関を受診しましょう。腸重積症はロタウイルスワクチンの接種にかかわらず、乳幼児がかかることのある疾患で、まれな病気ではありません。
経口生ワクチン(口から飲むワクチン)
2種類のワクチンがあり、ワクチンによって接種回数、接種期間の終了日が異なります。どちらのワクチンも、予防効果・安全性に違いはありません。(※途中でワクチンを変更することはできません。)
ワクチンの種類 | 接種回数 | 予診票 送付時期 |
接種間隔 | 接種対象年齢 |
---|---|---|---|---|
ロタリックス (1価ワクチン) |
2回 | 新生児 訪問時 |
1回目(出生14週6日までに接種) ↓ 27日以上あける 2回目 |
出生6週0日から出生24週0日まで |
ロタテック (5価ワクチン) |
3回 | 1回目(出生14週6日までに接種) ↓ 27日以上あける 2回目 ↓ 27日以上あける 3回目 |
出生6週0日から出生32週0日まで (標準的な接種期間は生後2か月から開始) |
現在、ロタウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。このため、脱水を防ぐための水分補給や体力を消耗したりしないように栄養を補給することなどが治療の中心になります。
接種はおすすめできません。添付文書上は接種可能ですが、週齢が高くなるにつれ自然発症による腸重積症のリスクが増加しますので、出生14週6日後を超えての初回接種はおすすめできません。
経口投与後に吐きだしたとしても再接種は必要ないと定められています。少量でも飲み込んでいれば一定の効果があることから、吐き出した場合でも1回の接種と考えてください。
2020年10月1日より、他のワクチンとの接種間隔の規定はなくなりました。
平成28年(2016年)10月1日に定期接種になりました。
不活化ワクチン
接種回数 | 予診票送付時期 | 接種間隔 | 接種対象年齢 |
---|---|---|---|
3回 | 新生児訪問時 |
1回目 |
1歳の誕生日の前日まで |
B型肝炎ウイルスワクチンの3回目の接種は、1回目接種から139日以上の間隔をおいて接種することになっています。1回目と2回目の間隔が、6か月空いた場合は、1回目接種から139日以上経っていることになるため、その場合は、接種医師と相談の上、なるべく早期に接種をするようにしてください。
平成28年(2016年)10月1日に定期接種になりました。
不活化ワクチン
接種開始年齢 | 接種回数 | 予診票 送付時期 |
接種間隔 | 接種対象年齢 |
---|---|---|---|---|
生後2か月から7か月になる前日までに接種開始 (標準的な接種スケジュール) |
4回 | 新生児 訪問時 |
初回1回目 |
生後2か月から5歳(生後60か月)の誕生日の前日まで |
生後7か月から1歳までの誕生日の前日までに接種開始 | 3回 |
初回1回目 ※1歳までに初回2回目までの接種を完了できなかった場合は、残りの初回接種を省略し、27日以上の間隔をあけて、追加のみを接種します。 |
||
1歳から5歳の誕生日の前日までに接種開始 | 1回 |
1回 |
56日を超えてしまった場合でも、対象年齢内なら定期接種として接種できるようになりました。ただし、初回接種は、1歳未満で接種してください。
13か月を超えてしまった場合でも、対象年齢内なら定期接種として接種できるようになりました。
平成28年(2016年)10月1日に定期接種になりました。
不活化ワクチン
接種開始年齢 | 接種回数 | 予診票送付時期 | 接種間隔 | 接種対象年齢 |
---|---|---|---|---|
生後2か月から7か月になる前日までに接種開始 (標準的な接種スケジュール) |
4回 | 新生児 訪問時 |
初回1回目 |
生後2か月から5歳(生後60か月)の誕生日の前日まで |
生後7か月から1歳の誕生日の前日までに接種開始 | 3回 |
初回1回目 |
||
1歳から2歳の誕生日の前日までに接種開始 | 2回 | 1回目 ↓ 60日以上の間隔をあける 2回目 |
||
2歳から5歳の誕生日の前日までに接種開始 | 1回 | 1回 |
(例1)生後2か月に初回1回目を接種し、初回2回目を接種せず1歳を超え、2歳未満の場合
初回2回目の接種が1歳を超えた場合は、初回3回目を省略し、60日以上の間隔をあけて追加のみを接種します。
(例2)生後2か月に初回1回目を接種し、初回2回目、3回目をせず2歳を超えた場合
2歳までに初回3回目までの接種を完了できなかった場合は、残りの初回接種を省略し、60日以上の間隔をあけて、追加のみを接種します。
生後2か月から接種を開始した場合、追加接種の標準的な接種期間は1歳から1歳3か月となっていますが、この期間を過ぎても定期接種として接種できます。できるだけ早めに接種してください。
接種できます。
四種混合ワクチン(DPT-IPV)は、三種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風)にポリオを加えたワクチンで、平成24年(2012年)11月1日から定期接種になりました。
不活化ワクチン
第1期 | 回数 | 予診票送付時期 | 接種間隔 | 接種対象年齢 |
---|---|---|---|---|
初回 | 3回 | 新生児訪問時 |
1回目 |
生後2か月から7歳6か月になるまで (標準的な接種期間は生後2か月から12か月になるまで) |
追加 | 1回 | 初回3回目を終了後、6か月以上の間隔をあける。 (標準的には1年から1年6か月の間隔をあける) |
7歳6か月になるまで |
56日を超えてしまった場合でも、初めからやりなおすことはせず、トータルとして規定の回数を接種してください。56日を超えても、対象年齢内であれば、定期接種として接種ができます。
対象年齢内であれば、定期接種として接種ができます。
五種混合ワクチンは、四種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)にHib(インフルエンザ菌b型)ワクチンの成分が組み込まれたワクチンで、令和6年(2024年)4月1日から定期接種になりました。
令和6年4月からは、四種混合ワクチンおよびHibワクチンを1回も接種していない方は、五種混合ワクチンを接種してください。
※すでに、4種混合ワクチンとHibワクチンで接種を開始している方は、原則、途中で五種混合ワクチンに変更することはできません。
不活化ワクチン
第1期 | 回数 | 予診票送付時期 | 接種間隔 | 接種対象年齢 |
---|---|---|---|---|
初回 | 3回 | 新生児訪問時 |
1回目 |
生後2か月から7歳6か月になるまで (標準的な接種期間は生後2か月から7か月から開始) |
追加 | 1回 |
初回3回目を終了後、6か月から1年6か月の間隔をあける。 |
7歳6か月になるまで |
BCGの接種方法は、管針法というスタンプ方式で、上腕の2か所に押しつけて接種します。
注射生ワクチン
※このワクチンを接種した日の翌日からら起算して、別の注射生ワクチン(ロタを除く)の接種を行うまでは、27日以上の間隔をあけて接種します。
※このワクチンを接種してから、経口生ワクチン(ロタ)及び不活化ワクチンの接種を行うまでの接種間隔の規定はありません。
回数 | 予診票送付時期 | 接種対象年齢 |
---|---|---|
1回 | 新生児訪問時 | 1歳の誕生日の前日まで (標準的な接種期間は生後5か月から生後8か月までの間) |
接種することはできます。しかし、新生児や生後1〜2か月児の場合、先天性免疫不全を有するかどうかの判断が困難で、免疫不全に気づかず接種をしてしまい、致命的な全身性BCG感染症を生じてしまう可能性があるため、医師が必要と認めた場合に限ります。
一般的にはBCGワクチン接種後、10日頃から接種したところに赤いポツポツができ、一部に小さい膿がでます。接種後4週間頃に最も強くなりますが、その後はかさぶたができて接種後3か月までには治り、小さな傷あとが残るだけになります。ただし、結核にすでに感染している人にBCGワクチンを接種した場合は、接種後1日から数日以内に接種したところの発赤・腫れ及び化膿を起こすことがあります。これを「コッホ現象」といいます。その際は、ツベルクリン反応検査や胸部エックス線検査を行う必要がありますので、速やかに接種医療機関を受診してください。
麻しん風しんの唯一の予防方法は、予防接種です。
注射生ワクチン
※このワクチンを接種した日の翌日から起算して、別の注射生ワクチン(ロタを除く)の接種を行うまでは、27日以上の間隔をあけて接種します。
※このワクチンを接種してから、経口生ワクチン(ロタ)及び不活化ワクチンの接種を行うまでの接種間隔の規定はありません。
回数 | 予診票送付時期 | 接種対象年齢 | |
---|---|---|---|
1期 | 1回 | 新生児訪問時 | 生後12か月から生後24か月未満(1歳中) |
2期 | 1回 | 年長(4〜5月頃) | 5歳以上7歳未満で小学校就学前の1年間 (幼稚園・保育所の年長児) |
※1期・2期の2回接種により、約99%の方が免疫を獲得できます。十分な免疫を獲得するには2回接種が必要です。
接種できます。効果はありますが、2回接種よりも抗体持続期間が短くなる可能性があります。
第1期として受けることができます。
任意接種(有料)で麻しん風しん混合ワクチン、または麻しん、風しんそれぞれの単独ワクチンを接種します。任意接種での接種または第1期を接種をしなくても、第2期は定期予防接種として接種することができます。
平成26年(2014年)10月1日に定期接種になりました。
注射生ワクチン
※このワクチンを接種した日の翌日から起算して、別の注射生ワクチン(ロタを除く)の接種を行うまでは、27日以上の間隔をあけて接種します。
※このワクチンを接種してから、経口生ワクチン(ロタ)及び不活化ワクチンの接種を行うまでの接種間隔の規定はありません。
回数 | 予診票送付時期 | 接種間隔 | 接種対象年齢 |
---|---|---|---|
2回 | 新生児訪問時 | 1回目(標準は1歳から1歳3か月の間に接種) ↓ 3か月以上 (標準的な接種間隔は6か月から12か月の間) 2回目 |
1歳から3歳の誕生日の前日まで |
※水痘ワクチンの1回の接種により重症の水痘を予防することができ、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。
水痘にかかったことのある方は、水痘に対する免疫を獲得していると考えられ、基本的には水痘の定期予防接種の対象外となります。
一般的には水痘に対する免疫の有無を確かめることなく、ワクチンを接種しても差し支えありません。免疫のある人にワクチンを接種をしたとしても、それによって副反応の頻度や症状が重症化するようなことはありません。
日本脳炎の予防接種は、接種後の重い副反応などの事例の発生により平成17年(2005年)度から平成21年(2009年)度まで積極的勧奨が差し控えられていましたが、その後新たなワクチンが開発され、現在は通常どおりに接種が行われています。
不活化ワクチン
予診票送付時期 | 接種間隔 | 接種対象年齢 | ||
---|---|---|---|---|
第1期 | 初回 (2回接種) |
新生児訪問時 |
1回目 |
生後6か月から生後90月(7歳6か月)になるまで (標準的な接種期間は3歳に達した時から4歳に達するまでの期間) |
追加 (1回接種) |
1回(初回2回目終了後6か月以上、標準的にはおおむね1年あけて接種) | 生後6か月から生後90月(7歳6か月)になるまで (標準的な接種期間は4歳に達した時から5歳に達するまでの期間) |
||
第2期 | 1回接種 |
小学4年生 |
1回 | 9歳以上13歳未満 (標準的な接種期間は9歳に達した時から10歳に達するまでの期間) |
任意接種(有料)で、下記のとおり接種することができます。
一度も接種したことがない方 | 6日以上の間隔(標準的には6〜28日の間隔)で2回、6か月以上(標準的にはおおむね1年)あけて1回接種する。 |
---|---|
第1期初回のみで1年〜数年が経過した場合 | 【標準的】1回接種して次年度1回接種する。 |
【特例】6日以上の間隔(標準的には6〜28日の間隔)で2回接種する。 | |
第1期初回2回完了後2年以上経過した場合 | 1回接種する。 |
第1期が3回接種できていない方は、第2期を接種することはできないといった決まりはありません。ただし、過去に接種した回数の不足分を接種することが望ましいと考えられます。
二種混合ワクチンは、ジフテリア・破傷風の予防接種です。
7歳6か月までに接種をした四種混合第1期接種で得られた免疫のうち、ジフテリア・破傷風の免疫効果をより確実にします。
不活化ワクチン
回数 | 予診票送付時期 | 接種対象年齢 |
---|---|---|
第2期(1回接種) | 小学6年生 (4〜5月頃) |
11歳から13歳未満 (標準的な接種期間は11歳に達した時から12歳に達するまでの期間) |
四種混合を未接種であっても、定期接種として二種混合を接種することは可能です。
平成25年(2013年)4月1日より定期予防接種として実施しています。その後、平成25年6月に国から積極的な接種勧奨を差し控えるよう通知が出されていましたが、令和3年11月にその通知が撤廃されたことを受けて、令和4年4月から個別通知による接種勧奨を再開しました。
不活化ワクチン
ワクチンの種類 | 予診票 送付時期 |
接種開始年齢 | 接種間隔 | 接種対象年齢 |
---|---|---|---|---|
2価ワクチン (サーバリックス) |
中学1年生 (4〜5月頃) |
小学6年から高校1年 | 1回目 ↓ 1か月の間隔 2回目 ↓ 1回目から6か月の間隔 3回目 |
小学6年から高校1年相当年齢の女性 (標準的な接種期間は中学1年生) |
4価ワクチン (ガーダシル) |
1回目 ↓ 2か月の間隔 2回目 ↓ 1回目から6か月の間隔 3回目 |
|||
9価ワクチン (シルガード9) |
1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合 | 1回目 ↓ 5か月以上の間隔 (標準は6か月後) 2回目 ※2回目を5か月未満で接種した場合は3回接種が必要。 |
||
1回目の接種を15歳になってから受ける場合 | 1回目 ↓ 2か月の間隔 2回目 ↓ 1回目から6か月の間隔 3回目 |
ワクチンの種類 | 標準的な接種間隔で接種できない場合 |
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2価ワクチン (サーバリックス) |
1回目 ↓ 1か月以上 2回目 ↓ 1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上の間隔 3回目 |
4価ワクチン (ガーダシル) |
1回目 |
9価ワクチン (シルガード9) |
接種自体は可能です。ただし、他のワクチンで既定の回数や接種が完了している場合、9価ワクチンの追加の接種は推奨していません。これは、2価や4価のワクチンでも、子宮頸がんに最も関与の強い型であるHPV16、18型の感染予防に効果があることや、異なる種類のワクチンを接種した場合の有効性と安全性についてのデータがないためです。
子宮頸がんに関与するHPVは数種類あり、ワクチンですべての感染を防ぐことはできません。予防接種だけでなく、子宮頸がん検診によりがんを早期に発見することも大切です。
異なる種類を接種した場合の有効性・安全性については十分なデータがないため、できるだけ同じワクチンで3回接種してください。ただし、医師と相談の上、途中でワクチンの種類を変更することができます。この場合も定期接種対象となります。