【とよのおもいでアーカイブ】川尻北の谷多尊石仏(TS2_0014)

石像22

タイトル 川尻北の谷多尊石仏(かわしりきたのたにたそんせきぶつ)
整理番号 TS2_0014
年代

天正八年(1580年)【安土桃山時代】

撮影時期 1980年頃
所在 川尻北の谷
資料種別 町内画像
カテゴリ区分 写真
資料分類(大分類) 図書館資料-近藤徹写真コレクション
資料分類(中分類) 町内画像
分類 多尊石仏
内容・説明

 川尻北の谷の小丘陵上に多尊石仏、一石五輪塔、阿弥陀石仏等が集められているところがある。この多尊石仏はこの石仏群の中心部に存在する。表面に数多くの尊像が彫り込まれていることから多尊石仏と呼ばれる。

 石材は、地元産の石英閃緑岩製、高さ110cmの板状の自然石を用い、その平坦面に二十二体の石仏と三基の五輪塔が薄肉に彫られている。構成は、表面を四段に区画し、最上段には、中央に阿弥陀立像、右には観音菩薩立像、左には地蔵菩薩立像が配置されている。普通、阿弥陀の脇侍は観音、勢至菩薩であるが、これを地蔵菩薩に変えているところに特徴がある。三尊は蓮華座をもち、放射光が表現されている。阿弥陀像は定印を結び、勢至は合掌像、地蔵は錫杖をもつ。

 脇侍の右隣、やや下がったところに二体、下三段に十七体と計十九体の円頭合掌像が並んでいる。この合掌像については、この石仏を造った際の造立願主である結衆講員の逆修仏であると思われる。左右の3つの五輪塔は像完成前の講員中の物故者三人を表したものと考える説がある。表面左端には刻銘がある。

 本町には七体の多尊石仏が存在するが、いずれも永禄~天正年間という近接した時間帯に製作され、その様式も統一されたものである。この多尊石仏も、一連の多尊石仏の造立の流れのなかで、民衆が結衆して造立したものと思われる。

 刻銘

  天正八庚辰月日
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