【とよのおもいでアーカイブ】切畑大円釈迦堂阿弥陀三尊石仏(TS2_0006)

石像20

タイトル

 切畑大円釈迦堂阿弥陀三尊石仏(きりはたおおまるしゃかどうあみださんぞんせきぶつ)

整理番号 TS2_0006
年代

乾元二年(1303年)【鎌倉時代】

撮影時期 1980年頃
所在 切畑大円釈迦堂
資料種別 町内画像
カテゴリ区分 写真
資料分類(大分類) 図書館資料-近藤徹写真コレクション
資料分類(中分類) 町内画像
分類 阿弥陀石仏
内容・説明

 切畑大円に釈迦堂と呼ばれる祠があり、その境内地に阿弥陀石仏や宝篋印塔、五輪塔等がある。

 阿弥陀三尊石仏は細長い棒状の自然石を使い、阿弥陀三尊を彫り出す。この石材の頂点が水平に加工され、かつ、中央部に枘があることから、本来はここに笠石が載せられ、笠石仏として製作されたものと考えられる。残念ながら付近には笠石は見当たらない。

 この石材の上部に舟形の彫り込みを設け、阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の三尊が中厚肉彫りされている。三尊の中心は阿弥陀如来坐像で像高29cm、阿弥陀定印を結ぶ。舟形の彫り込みが深いため、像容は明確にとらえられる。肉髻高く、ゆったりとした荘重な像容は鎌倉後期の特色を示している。

 この阿弥陀像の下には脇侍として右に観音菩薩、左に勢至菩薩が刻まれている。観音菩薩は像高25cmの立像で蓮台を持つ。勢至菩薩は像高25cmの合掌立像である。

 中尊の下に刻銘がある。刻銘の乾元二年は、鎌倉後期1303年である。本町最古の石造文化財で貴重なものである。 

 刻銘の「三世」とは、過去・現在・未来の三つを指す。また前世・現世・来世の三世をも指している。さらに「四恩」とは、一般的には父母・衆生・国王・三宝の恩をいう。三宝とは、仏(悟りを開いた人)・法(その教え)・僧(教えを奉ずる教団)をいう。

 刻銘

  為三世四恩也 乾元二年并卯二月下旬願主敬白(并は癸の異体字)
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登録日 2024/1/17
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