【とよのおもいでアーカイブ】木代たぬきやぶ多尊磨崖仏(TS1_0025, TS2_0018)

石像12
石像13
タイトル 木代たぬきやぶ多尊磨崖仏(きしろたぬきやぶたそんまがいぶつ)
整理番号 TS1_0025, TS2_0018
年代

天正二年(1574年)【安土桃山時代】

撮影時期 1980年頃
所在 木代平野
資料種別 町内画像
カテゴリ区分 写真
資料分類(大分類) 図書館資料-近藤徹写真コレクション
資料分類(中分類) 町内画像
分類 多尊石仏, 磨崖仏
内容・説明

 本町木代地区、平野から門所へと通ずる旧道の途中に、「たぬき藪」と呼ばれる木々の生い茂ったところがある。このたぬき藪付近の旧道沿いに平坦面が露出した巨岩があり、この磨崖に多尊石仏が彫られている。磨崖の平坦面は最大幅約400cm、最大高さ164cmの規模で、この面のやや右よりに二段にわたって十数体の石仏が彫られている。表面に数多くの尊像が彫り込まれていることから多尊石仏と呼ばれる。

 巨岩の中央部に舟形を設け、阿弥陀立像が掘り込まれ、像の左右に刻文が刻まれる。中央阿弥陀像の両脇には長方形の区画枠内に地蔵坐像が左に二体、右に四体、下段に同じく十体横並びに彫られている。十六体の地蔵像の右肩には、いずれも法名と思われる刻字が見られるようであるが不鮮明で明瞭ではない。特に上段左端の地蔵像の左は「妙海」と読み取ることができる。

 これらの地蔵像は造立願主を表した逆修仏であると考えられている。逆修仏とは、自分の後生安楽を願うために生前に仏を造立するものである。本町には七体の逆修の多尊仏が存在するが、いずれもが永禄~天正年間の近接した時間帯に製作され、その様式も統一されたものである。

 この磨崖仏も、本町の一連の逆修仏の造立の流れのなかで、幾人かが結集して造立したものと思われる。

 刻銘

   天正二年

    (阿弥陀像)

    十一月廿八日
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登録日 2024/1/17
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