第4次豊能町総合計画住民説明会・町政意見交換会(吉川公民館)会議録(要旨)

第4次豊能町総合計画住民説明会(吉川公民館)要旨

【日時】平成21年6月6日(土)
【時間】19:30~21:30
【場所】吉川公民館

第1部 第4次豊能町総合計画基本構想(案)住民説明会

1.開会

【事務局】
開会あいさつ

【池田勇夫町長】
本日は、ご多忙にもかかわりませずご出席賜り誠にありがとうございます。本日の住民説明会におきましては、広く皆様のご意見を賜りたいと思っております。
豊能町の豊かな自然を活かした未来のまちづくりにつきましてご意見をいただき、豊能町らしい総合計画を策定していきたいと思っております。

(行政側出席者の紹介)

【事務局】
本日は、1部2部形式になっておりまして、1部は7時半から8時半までを予定しており、ダイジェスト版を用いて第4次豊能町総合計画基本構想(案)の説明をさせていただきます。その後5分間の休憩を設けまして、8時35分から1時間ほど、2部の町政意見交換会を予定しております。1部2部とも、説明のあとに皆様のご質問・ご意見をお聞きしたいと思いますので、ご協力のほどお願いいたします。

2.住民説明及び質疑応答

【事務局】
第4次豊能町総合計画基本構想(案)資料説明

【事務局】
第4次豊能町総合計画基本構想(案)につきまして、ご質問・ご意見はございますか。

【住民】
豊能町の独自性は、どこに出しているのかを伺いたい。

【事務局】
今回の第4次豊能町総合計画は、今まで経験したことのない人口減少を踏まえた上での総合計画であり、夢を語れない部分があります。豊能町のまちづくり課題を9つあげさせていただきましたが、この課題を非常に重く受け止めており、また、すぐに解決できるような問題でもないと思っています。
今のご質問に対しては、まちの将来像のところで「物質的な豊かさでは得られない、人と人との絆や出会い、温もり、また、新たな発見や生きがいなどを得られるまちをめざします」という文章がありますが、これを住民の方々に訴えていきたいと考えておりますし、その考えが豊能町の独自性だと思っています。

【住民】
今は少子高齢化なので、子どもと高齢者のことはよく出てきます。しかし、税金を納めるのは20代から50代ぐらいの世代の人たちなので、その人たちが住みやすい施策をしていく必要があると思う。豊能町は農林業や田園のイメージがあるが、ほとんどがサラリーマンなので、通勤の便をよくするような施策があってもよいのではないか。

【事務局】
昨年行いました住民意識調査を少し紹介させていただきます。「回答者の子ども世代が、豊能町に住み続けるかどうか」という質問については、住み続けると思うとの回答は、15.1%、住み続けると思わないが、46.2%になっております。「今後も若者の流出が懸念された結果となっています」というのが、住民意識調査の結果です。そして、子どもの世代が住み続けるためには、道路や公共交通の利便性、安心できる保険・医療分野のサービス、通勤できる範囲の仕事環境が必要であり、若者の流出を防ぐには、都市圏へのアクセス性の改善が重要と考えている住民が多いことが伺えます。
また、住民が期待する豊能町の将来像については、「買い物がしやすい」「便利な生活空間があるまち」や、「子どもからお年寄り、障害者も生活しやすい健康福祉のまち」「緑地や田園風景を大切にした緑豊かな自然を生かしたまち」と回答する割合が高くなっています。
つまり、道路や公共交通の利便性、安心できる保険・医療分野のサービス、通勤できる範囲の仕事環境、この3つが揃わなければ、次の世代は豊能町には住まないと回答しているということです。これに対する私どもの回答ですが、夢を語るわけにはいかないということで、行政と住民が協働して、この問題に取り組む以外にないというメッセージを、この第4次総合計画で皆様方に申し上げたいのです。

【住民】
P4の(5)活力のあるまちづくりの中で、「自然体験や体験型農業・林業などを通じ都市と農村との交流を促進する」とありますが、具体的にどういうことを考えておられるのか。

【事務局】

今回は基本構想ですので、具体的な施策は基本計画の中に盛り込むものです。豊能町は自然あるいは農業振興に力を入れています。豊能町の東部地域では生産地もありますし、高山のコミュニティセンターについては、具体的に動き始めています。また、土曜・日曜の朝市もあります。ただ、農産物の絶対量が少ないというのがあります。
それで、西部地域の団塊の世代の方や、定年退職された方などの労働力を活かして、農業を核として、協働によるコミュニティづくりを行い、地域として、都市との交流振興を増やしたいと考えています。

【住民】
財政が緊迫している豊能町ですが、1つでも施策を実現させてほしいと思っています。

【住民】
何をするにしても、まず財源があってのことだと思います。まちづくりの基本目標と方向性が1から6までありますが、等分して予算を分けるのではなく、どれかに集中して予算配分を行い、豊能町の独自性を出したほうが効果的ではないかと思う。

【事務局】
貴重なご意見だと思います。選択は必要だと思いますし、重点配分も必要があると思います。

【住民】
これから基本計画に入っていくのだが、やはり基本構想での目標や方向性が重しになると思う。期待もできないようなことを謳っても仕方がないけれども、豊能町の可能性の範囲で夢を追求してほしい。豊能町はこれだけのことができて、これだけはやっていこうというものを出してほしい。
今後、豊能町は非常に高齢化率の高い町になると思う。しかし、義務教育においては高水準を誇っている。また、ここに移り住んだ人たちの理由としては、教育、自然環境、安全があげられる。それらを考えて、総合計画の基本理念の中で、教育と福祉の2つのテーマを高く掲げてはみてはどうか。

【池田勇夫町長】
基本理念として、少子高齢化に対しては、住民と行政の協働によるまちづくりの推進を重点的にもっていきたいと思っています。
まず、少子化については、子育て世代をどう取り込んでいくのかという問題があります。
それから、住民と行政の協働の町ということですが、行政が事業を行おうとするときに、住民との間に食い違いが生じます。今回の総合計画では、それを少しでもなくしていき、皆様と協働してまちづくりを形にしていきたいと思っています。

【住民】
既に都会に移る高齢者も増えてきているという現状で、10年後には、人口の自然体の推定値を下回る可能性もある。さらに、財政の破綻なども発生し、豊能町独自の自治体運営ができなくなるのではないか。行政側はそのあたりの危機感を持っているのか。

【事務局】
行政側も、豊能町の存続自体が危ういという危機感を持っています。

【住民】
行政側が、存続が危ういなどと言ってはいけない。訂正していただきたい。

【事務局】
申し訳ありませんが、それぐらいに思っています。行政の言葉として適切かどうか分かりませんが、私どもの気持ちとしては、そういう思いがあります。

【住民】
審議会などの資料やデータについてですが、私どもが知りたい情報がほとんど公開されていません。昨年の11月の住民意識調査については、ホームページ上で十分な資料が添付されていますが、それ以外のものはほとんど公表されていないので、もう少し充実を図っていただきたい。
特に第3次総合計画が、どういう内容で、どういう結果になったのか。それに対する反省は何なのか。第4次総合計画はそれを踏まえてやっていくということになると思うので、そのあたりのデータを出していただきたい。また審議会の資料なども、概要でかまわないので、可能な限り公表していただきたい。

【事務局】
今のご意見については検討させていただきます。また、ホームページ上で、できるだけ公開させていただきたいと思います。

【住民】
少子高齢化という言葉に逃げているのではないか。何故、若者が住まないのかということを町として考える必要があると思うが、この総合計画の中では読み取れない。そのあたりを行政側はどう考えておられるのか。

【事務局】
この計画の将来像に、若者が住みやすい町というのは出ておりません。行政側は住み続けてほしいと思っていますが、個人的な事情もあり、若者が流出しているという状況です。それに対する施策はと問われても、今のところは明快な回答はありませんが、豊能町には良いところがたくさんあると思っています。ですから、新興住宅地の皆様にも、旧村の皆様にも、豊能町にもっと愛着を持っていただきたいと思っています。

【事務局】
それでは、第4次豊能町総合計画基本構想(案)の説明会を終わらせていただきます。休憩を5分挟みまして、第2部の町政意見交換会を行いたいと思います。

(休憩)

第2部 町政意見交換会

【事務局】
豊能町の財政状況についての説明
ゴミの有料化についての説明
上下水道料金の見直し、並びに経営状況などについての説明
幼稚園・保育所の一元化についての説明

【事務局】
ご質問・ご意見はございますか。

【住民】
財政状況の説明の中で、平成20年度の基金残高が12億3,600万円と出ていますが、これは、本当の数値ですか。実際は目減りしていて、もっと少ないのではないかという懸念があるので、確認させていただきたい。

【事務局】
平成19年度は既に決算が終わっていますので、当然13億9,600万円は残っております。平成20年度については、12億3,600万円より少し減っていますけれども、平成21年度の10億2,700万円あたりで推移しています。決算をしてみなければ分かりませんが、大体見込み通りでいけると思っています。

【住民】
ゴミを捨てるのは仕方がないと思うが、吉川のグリーンボックスについて、他の地区の人が入れてもいいのかどうか伺いたい。他の地区の方が車で電化製品などを持って来られたり、ハイカーが分別もせずに入れて帰られたりする。しかし、最近はハイカーよりも住民のマナーのほうが悪いので困っている。吉川では、近隣の住民がある程度は掃除をしているが、頻繁になると大変なので、何とかならないか。

【事務局】
行政側としては、地域のゴミステーションは、その周辺の住民の方を対象にしています。しかし、車で来て道沿いに置いて行ったり、ハイカーの方がゴミをほかして帰られるのも事実ですが、基本的にはモラルの問題だと思います。最終的には、豊能町として処理しておりますが、直ちに回収できない状況もありますので、そのあたりはご理解いただきたいと思います。

【住民】
財政状況の中で、経常収支比率を教えていただきたい。また、準用再建団体転落ラインとは何を意味していて、これに転落するとどうなるのか、どういう影響があるのかをお聞きしたい。
それと、基金残高というのは、財政調整基金のことか、その他の特別会計などの基金も含めているのか。

【事務局】
経常収支比率は、平成19年度においては98.2%で、市町村平均では93.6%です。
それから、当然、起債についても制限がかかる転落ラインというのは、実質収支の額が標準財政規模の20%の赤字のところで、そこを超えると転落するということになります。現在、このラインを超えた自治体は北海道の夕張市だけです。
また、早期健全化団体と言いまして、イエローカードのようなものがあります。先ほどの準用再建団体転落ラインはレッドカードのようなものですが、その次に、もうすぐ転落するから危ないのが早期健全化団体で、イエローカードということになります。それは標準財政規模の15%を超える実質収支の赤字のことです。
それと、基金残高というのは、財政調整基金、町債管理基金、特定目的基金、公共施設整備基金、地域福祉基金などの合計を表しております。

【住民】
準用再建団体の指定を受けた場合の影響をお聞かせいただきたい。それと、平成20年度のマイナス8億7,200万円は、標準財政規模の何%にあたるのか。

【事務局】
そのパーセンテージは出しておりません。それと、準用再建団体になった場合については、国から全て指導がくるということです。人件費や事業についてもそうですし、当然、起債整備についてもかかるということです。

【住民】
一億創生の基金も、この中に入っているのですか。

【事務局】
特定目的基金の中に、ふるさとづくり基金も入っております。

【住民】
豊能町が存続を維持するためには、行政と住民との協働が非常に重要だということなので、これを早期に実現するために、具体策を提案したい。町内にある38箇所程度の公園の管理だが、今は全て行政が行っている。その管理を、「花いっぱい運動」を行っている方を中心に、近隣住民でしてはどうか。「花いっぱい運動」の花壇の中には、何故こんな所にあるのかと思うようなものもあるので、そういう花壇を公園敷地に移して、特殊な作業や、危険を伴う作業については業者に、それ以外の管理については、近隣住民にお願いしてはどうかと思う。これを協働のシンボル的な施策として、検討していただきたい。

【事務局】
ご意見として、伺わせていただきます。

【住民】
吉川小学校のことですが、今後どのようにしていこうと考えておられるのか教えていただきたい。

【事務局】
吉川小学校だけではなくて、特に豊能町の西地区の小学校は、ピークと比べると3分の1近くまで落ち込んでいますし、平成26年度には4分の1というよう客観的なデータもあります。
しかし教育的効果というのは、やはり集団の中で子どもをどう育てていくかということが必要であるということで、今年5月に、適正規模・適正配置という検討委員会を立ち上げて、今年の12月末に、1学級の定員の適正規模、あるいは学校全体としての適正規模についての提言書をいただく予定になっています。それに基づき、教育委員会のほうで実施計画を立てていきたいと思っています。ですから、吉川小学校がどうなるかという具体なことは、今のところは申し上げられない状況です。

【住民】
それはいつ頃分かるのですか。

【事務局】
今の検討委員会で今年の12月を目途に提言書をいただくことになっていますので、それを基に教育委員会で計画を立てて、教育委員会会議に諮り、その後、議会に説明をさせていただくということで、早ければ平成21年度末にお示しできるように取り組んでおります。

【事務局】
では、第4次豊能町総合計画住民説明会並びに町政意見交換会を終了させていただきます。

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