令和3年(2021年)度
―体験から学びを深めるー
自然に関わる「豊かな体験」を通して、自然の不思議さ・驚き・楽しさ・美しさに
気づき友だちや保育士に伝え、あそびを自分たちの力で展開することで自然への愛着や関りを深めていく。
『とよのわくわく発見隊!!』が主体的で対話的な学びに繋がる活動になるように、地域の方々の協力を得ながら進めていく。
5月
Tシャツ染めをしました。
豊能町のオオニシカナコさんに来ていただき、Tシャツ染めを教えてもらいました。
給食で食べた玉ねぎとお家から持ってきた皮を使いました。
そして、『染める』ってどういう事だろう? どんな色になるのかなぁ~と考えてみました。
鍋に玉ねぎの皮を煮て、茶色の色水を作りTシャツを入れると「やっぱり茶色やった!」と子ど達の声がありました。
茶色になったTシャツを魔法の水(アルミの定着液)につけました。「わぁ~!色が変わっってきた!」「黄色になってる」と驚きの子ども達でした。
オオムラサキの放蝶会!
地域の方が、初谷川の登り口にある飼育小屋で育てているオオムラサキの放蝶会にくま組の子どもが参加しました。
放蝶の前に飼育小屋の中でサナギを見せてもらいました。少し触るとビクンビクンと動きます。
サナギの間は無防備で敵に襲われやすいので、ビクンと動いて敵を追い払うそうです。
6月
鳥のお話を聞きました!
能勢町在住の芦原智峰子さんに来ていただき、保育所周辺の鳥について話してもらいました。
スズメ・カラス・ツバメ・サンコウチョウ・オオルリ・キビタキなど、それぞれの鳥の特徴などを教えてもらいました。
その中でも一番身近にいるツバメは南の島から生まれ故郷の巣に戻ってくる。
「保育所のツバメも吉川保育所を目指して帰ってくる」と聞いてびっくりしていました。
保育所に巣をつくっているコシアカツバメはとても珍しいもので巣の形がとっくりの形になっていることも教えてもらいました。
秋を楽しもう!
きれいな葉っぱを『落ち葉の窓』の制作に使いました。窓の1つ目2つ目は保育所の庭・3つ目はお芋ほりの帰り・4つ目は散歩の時に見つけてきました。窓にはめ込んで太陽の光にかざすと、葉脈が浮かび上がり、とってもきれいです。「すごくきれい。」「キラキラしてた。」と楽しんでいた子ども達です
鳥ってすごいんだよ!
春に来ていただいた芦原さんにもう一度来ていただき、鳥の話をしていただきました。はじめに『渡り鳥』の絵本を読んでから春に飛んでくる渡り鳥と冬に飛んでくる渡り鳥がいる事や、とっても遠くの外国から飛んでくる渡り鳥などのことも出てきました。中には8センチほどの小さな渡り鳥もいて、そんなに小さな鳥でも海を渡ると聞いて「すごいなぁ~」とびっくりしていた子ども達です。
その後、写真を見ながら保育所周辺で冬に見られる鳥を教えてもらいました。ジョウビタキ・ルリビタキ・ジョウビタキ・ツグミ・カワセミ・キセキレイなどです。
初谷川のハイキングコース入口まで行き、鳥がよく見られる場所やポイントを教えてもらいました。
鳥を探す時には、草や木が不自然に動いたところ。電線。空。の3カ所を探すとよい事を教えてもらいました。木の幹にコゲラが空けた巣穴も教えてもらいました。
巣穴も教えてもらいました。
虫について
11月9日(火)に虫に詳しい、光風台在住の平野さんに来ていただき、トンボ池でみたアサギマダラの話や鳴く虫の事などを聞きました。
アサギマダラは、寒くなるので、温かい南の方に飛んで行く。いろいろな所で休憩しながら飛んで沖縄や台湾まで飛んで行く。海を渡る時は船の上で休んだり、島や海に浮かんでいる物の上で休んだりする。
蝶々は雨の日はどうしているのか?:カマキリはどうして共食いをするのか?
どうして虫は鳴くのか?など虫についての話を聞いてから、裏庭に虫探しに行きました。雨が降っていたので「虫はいないんじゃないの?」「カエルはいるかも」と探しに行きました。「やっぱりいないなぁ~」とよ~くみると「カマキリがいた!」「バッタ見つけたよ」と次々に見つけることが出来ました。 見つけた生き物:アカハライモリ・イナゴ・ツマグロオオヨコバイ・アマガエル・オオカマキリのメス・コオロギのメス・ノシメトンボ
12月
自然に詳しい森山康浩さんと一緒に散歩に行きました。散歩しながら、ヒノキ・クリ・タケ・ウメ・キノコ・ホウノキなど目にした葉っぱの話や手に取って説明してくれました。
台場クヌギ:昔はクヌギの木を切って、炭にして冬の寒い日の暖にしていた。
炭焼き窯の跡:窯の入り口の周りが黒くなっているのは炭を焼いた後。
ツチバチの巣。蜂がいない今の時期は、蜘蛛がそこに住み着くこともある。また春になったら帰ってくることもあります。「ハチが返ってきたら、蜘蛛の巣に引っかかっちゃうね」と心配していた子ども達でした。
落ち葉でフワフワの所もちょっと探検しました。落ち葉のカサカサいう音や枝がポキポキ折れる音、足の裏に感じるやわらかい土などアスファルトの道では味わえない感覚でした。
体験学習がありました。
NPO法人体験学習ネットワークの『としぼん』と『じょん』が来てくれて、自然体験学習をしました。
葉っぱ探し:見つけた葉っぱは何に見えるかな?穴の所が目に見えてきたり、口に見えてきたりして、葉っぱが魚や顔・恐竜に
見えてきました。
コウモリとガ:コウモリはあまり目が見えないので、超音波でガがいる所を探し捕まえて食べます。
音の跳ね返りを利用した捕食方法です。これをゲームで体験しました。
種:カエデの種を見せてもらいました。高い所から落とすとクルクルと回りながら落ちていきます。きれいに回る様子にみんな嬉しそうでした。折り紙で種と同じような構造のプロペラを作って遊びました。とっても良く回っていました。
オオカミとタヌキ:昔、日本にはニホンオオカミがいましたが、今は絶滅したと言われています。今日は特別に復活!としぼんがオオカミになって、タヌキの子ども達を捕まえます。タヌキはよく引っ越しをしますが、敵に見つかった時には動きを止めて見つからないようにする習性があるので、安全地帯に逃げ込めばつかまることはありません。オオカミにつかまらないように向こうの敷地までを3往復出来たら、タヌキの勝ちです。オオカミにつかまらないように必死で走って逃げていた子ども達です。
2021年度
豊かな自然と地域とのつながりを活かした保育実践 |
『とよのわくわく発見隊!!』として散歩などを通して地域の川や山を身近に感じ、豊能の動植物に接し、生命の尊さや小さな生き物の成長や植物の生長に気づく経験を重ねていきます。
また、気づいたことや調べたことを身近な人に知らせるなどの活動を通して、地域の自然に興味関心が向くように取り組みます。
これ、なぁに?
4月
「おもちみたい」「ちっちゃいね」
「めだかのたまご?」「もも」「めだかになるのかな?」
「ぴょこぴょこうごいてるよ」「うまれたんじゃない?」
「めだかじゃないね~」「いもりのあかちゃんだよ~」
5月
くま組が育てている、すなっぷえんどうはどっちかな?
6月
どうやって つくったのかな?
つるぴか団子! 保育所の土や砂で作れるよ。
あ~ぁ われちゃた・・・。
7月
「おおきいなぁ~」「さわったらちょっとこわれちゃった・・・」
「なにかのたまごかな?」
「ハチのおうち」「ハチの巣!」
「おへやがいっぱいあるんだね」
8月
これなあに?
「まんまる」「ボール?」「たまご!」
「ちっちゃい虫がうまれたよ」
9月
秋の虫がいっぱい。バッタやトンボを見つけたよ。
散歩で見つけた『ショウリョウバッタ』と『コバネイナゴ』
「おっきなバッタ!」
10月
保育所の近くで見つけたどんぐり。「コロコロしてかわいい」
「クリのイガはとげとげだねぇ」「大きなクリが出てきたよ」
「まつぼっくりも見つけたよ」
秋の木の実がいっぱいです。
まつぼっくりは、どうやって ペットボトルに入ったのかな?
4歳児が発見!!
保護者の方が知らせてくださいました。
すごい、大発見です。
友だちと一緒に、水を入れて、実験してみましたよ。
「ちいさくなったなぁ~」
「すごい!!」とみんなで大喜びでした。
どんぐりでつくった、やじろべえ
ゆびにのせても おちないよ。
11月
これ なぁに?
焼き芋の時に大活躍したよ
お米の皮、『もみがら』でした。
みんなのお家では、何でお米を炊いているのかな?
炊飯器で炊いているお家が一番多かったよ。
キャンプの時に、かまどやお鍋で炊いたことのある友だちもいたよ。
12月
お米には、『うるち米』 と 『もち米』 があるよ
もち米は蒸して、つく(杵と臼を使います)と餅になります。
保育所で餅つきをして、『鏡餅』と『餅花』を作りました。
お正月の雰囲気になりました。
1月
「雪が氷に変身してる」
「霜ばしらっていうんだよ」
「丸い氷だ」 「つめたいよね」
「葉っぱについた雪」霜っていうんだよ
2月
畑の大根と花壇のパンジーにも雪がつもったよ。冷たそうだね。
3月
春を見つけよう。どんな春をみつけたかな?
2歳児が発見。
チューリップの芽が出てきたよ。
さんぽの時にてんとうむしを見つけたよ。
公園で見つけた、たんぽぽ。
レンギョウの花も咲いていたよ。
所庭の桜が満開になったので、お花見給食をしました。