豊能町町勢要覧
25/40

室町時代末期の永禄7年(1564)の造立で、自然石の表裏に各20体の地蔵菩薩が彫られています。表面下半部にある17体の地蔵は逆修仏と思われます。日蓮宗の寺院で、境内には鎌倉時代の作と思われる湯船状の石造物(石風呂)が置かれています。石風呂の底には水抜き穴や溝が彫られています。江戸中期に没した2組の夫婦の墓碑で、合計4基あります。墓碑には仏式の戒名が刻まれていますが、古くから「マリアの墓」と呼びならわされています。自然石に円頂合掌の坐像22体と1体の阿弥陀立像、1基の五輪塔が彫られています。合掌坐像は供養者であると考えられています。明治政府がキリスト教禁止を徹底するため明治元年(1868)に掲げた札。同地の地蔵像の蓮座にはキリシタンに関係する変形クルス紋とも見られる紋がみえます。余野十三仏大円下所多尊磨崖仏高山マリアの墓高山高札場跡法性寺と石風呂平安時代中期の天徳4年(960)建立と伝わる真言宗寺院で、寺内には南北朝時代以降の五輪塔が数多くあり、江戸期の様式を備えた宝篋印塔もあります。高代寺23

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る