豊能町町勢要覧
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From the past to the present and futureWith its history, Toyono Town has many characteristic cultural assets by area. The Takayama area, as the birthplace of the blessed Takayama Ukon, has Christian relics. In the areas of Yono, Kawashiri, Kishiro, Kirihata, Nomaguchi, Maki, and Terada, many pieces of stonework are found, some of which use natural stones. Kodaiji Temple and other historic spots in the Yoshikawa area give a glimpse into the religious faith of the Edo period. We will hand these historical assets, which were taken over from our prede-cessors, down to posterity. 昔も今もこれからも平安時代の寛平元年(889)に藤原氏が創建したとされる由緒ある式内社※。明治40年(1907)に走落神社を含む8つの神社を合祀し、この地に鎮座しました。平安時代の治歴年間(1065~1069)に源頼仲が吉川に住んでいた折に創建されたと伝わります。現在の本殿は安政3年(1856)の建立。戦国時代の天正元年(1573)に自然石を彫って造られた石仏です。上半部に阿弥陀三尊像が、下半部に16体の地蔵坐像が並べられています。奈良時代の天平宝字4年(760)に開成皇子によって創建されたと伝えられる真言宗の古寺。境内では南北朝期の石造物が残っています。川尻中の谷多尊石仏吉川八幡神社法輪寺古い歴史をもつ豊能町は、地区ごとに特色豊かな文化財をみることができます。まちを歩けば古き良き時代の余韻を感じることができます。高山地区は高山右近ゆかりの地で、キリシタン関係の遺物がみられます。また余野・川尻・木代・切畑・野間口・牧・寺田地区では、南北朝時代から江戸時代にかけての数多くの石造物が残されており、自然石を用いた磨崖仏や石風呂などの珍しい石造物も見られます。吉川地区では高代寺に代表される江戸期の信仰が窺えます。私たちはこれらのような先人がつないできた歴史をこれからも後世に伝えていきます。ま がい ぶつ※式内社とは、平安時代の延喜式神名帳に載る神社走落神社はしり おち22

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